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2-7 偽装結婚は国際結婚だから問題になる

2-7 偽装結婚は国際結婚だから問題になる

私がPパブの女の子から偽装結婚を打ち明けられたのは過去に3人。ジャネットを含めると4人となる。結構いる。しかし、話を聞いてみるとジャネットのように家政婦結婚しているケースがある。日本はこれからもっと高齢化社会となる。きっと家政婦結婚のケースもどんどん増えて行くだろう。

それにしてもPパブの女の子は、仲良くなると自分の偽装結婚を簡単に告白してしまう。私が聞き上手なのもあるかも知れないけれど、懇意とする客に自分の秘密をこっそりばらし、親密度を上げるという戦略なのかもしれない。二人だけが共有する秘密、というのは甘くて妖しい。

そして結構これは常套手段で、その女の子の常連客には周知の事実だったりするかも知れない。他の客も知っているのか?などと無粋な質問をしても無駄だ。女の子の返答は決まりきっている。「誰も知らないに決まってるじゃないの。あなただけよ。」

しかし、偽装結婚は危ない橋だ。もしばれて強制送還でもされたら、一生返せないような借金を追うことになる。偽装結婚の相場は300万と聞く。日本で300万は大した額ではない。

日本では昔結婚するのに300万円くらい用意する必要があった。結婚披露宴や引き出物、新婚旅行。諸経費を含めて300万だ。だから、偽装結婚に300万円は驚かない。しかし、フィリピン人の300万円は大金だ。フィリピンの大卒の初任給が2万円程度という。だから日本人感覚でいえば、その10倍、3000万円を支払うようなものだ。

もしかしたら、秘密など隠せない国民性なのかもしれない。南国で、一年に3回もコメが収穫できる豊かな自然に恵まれた土地だ。人はおおらかに育つ。おおらかには育つが、おおざっぱだったりもする。

偽装結婚は国際結婚だから問題になる。配偶者としての在留資格は永住許可に次いで有利だ。婚姻の実態が認められる限り、どこに住もうと何をしようと自由だ。さらに永住申請への一番の近道でもある。子供が出来れば最短3年で永住資格が得られる。また、5年で大抵永住資格が認められる。一般には10年以上かかる。

日本で働きたい外国人には大変魅力的な在留資格だ。だから、その資格欲しさに結婚をする。そして実態的な婚姻生活は営まない。配偶者資格は婚姻生活の為のものだから、その実態がなければ資格を失う。偽装結婚の場合、本来資格がないのにも関わらず、資格があるかのように偽装した、ということで入管法違反が適用されるのだ。

日本人には日本国籍があり、この国籍がある限り、日本での在留許可は必要とされない。入管法との縁は、海外旅行の出入国の時だけだ。ところが国際結婚をすると、一気に身近な存在になる。配偶者の在留資格、再入国などなど入管法がやって来る。偽装結婚もそう。国際結婚だから問題になる。

日本人どうしの結婚なら、それが実態もなく、本人達に偽装結婚の認識があったにしても、それ自体で検挙されることはまずない。一応は公正証書原本等不実記載罪に問えるのだが、土地家屋とか不動産関連で大きな金が動くとかしないかぎり、当局は関知しない。