ほぼ2010年代ドキュメンタリー十選。

・・ここには、あれやこれやの巨匠や

 映画賞などの作品はほとんど入っていません、

 あくまで極私的な十選、です。

 順位を付けられなくもありませんが、

 どの作品も薦めたい、とのことからの並列です。

 「FAKE」2016 監督 森達也

  ドキュメンタリーなるものの地平を遠くまで進めた 

 しかし親密シンプルな一編です。

 

 「ドストエフスキーと愛に生きる」2014 監督: ヴァディム・イェンドレイコ

   翻訳おばあちゃんの生活そのものが映像を 

  揺り動かし、その内側を開示する素晴らしい作品です。

 「LO インターネットの始まり」2016 監督 ヴェルナー・ヘルツォーク

   ヘルツォークは科学をテーマにした時に最大の力を発揮する

   かのごとく、最先端、そして未来の問題を提示してくれる作品です。

 「メイデン・トリップ 世界を旅した14歳」2013 監督 ジリアン・シュレシンガー

   タイトルの通り、14歳の少女の奮闘を自撮りとともに

  スペクタクルに見せてくれます。

 「Dancing with maria」2014 監督 イヴァン・ジェルゴレ

   ダンスとは何者なのか、その解体と再構築を

   明らかにしてくれる作品です。

 「三姉妹 雲南の子」2013 監督 ワン・ビン

    中国、その僻地に住まう子供達、現代世界の

  遠い一端をここまで見せてくれる作品はあまり思い浮かびません。

 「みんなのしらないセンダック」2009 

監督スパイク・ジョーンズ、 ランス・バングス

   センダックの人となりの素晴らしさと素晴らしいジョーンズ

  の視線が奇跡的に重なり合います。

 「将軍様、あなたのために映画を撮ります」2016

監督: ロス・アダム、 ロバート・カンナン

   北朝鮮映画の数々が目新しくも、将軍様の映画愛に

   不覚にも打たれる、善悪の彼岸にあるおそるべき作品です。

 「ニーナ・シモン魂の歌」2015 監督 リズ・ガルバス

   シモンの一生が20世紀そのものと照らされあいつつ、

   20世紀への郷愁も呼び起こし、ジャズの時代そのものが

  立ち現れていました。

   

 「ハリの結婚」2013 監督リトゥ・サリン テンジン・ソナム

   現代インドのパワーとは現代をはねのける力そのもの、

 と見えるその活力は21世紀のものとは見えないながら必要とされてい

 ると思われました。

 「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」2015 監督マイケル・ムーア

  非常に思いがけないムーアのこれまでになく朗らかな平和への

 希求を直球で見せる展開は、これもまた今の時代ならではでしょうか。

 ・・・つまるところ、

 11本になりました。