喪服

喪服を着て近所を歩いた。

でも誰も死んでないけどね。

そのまま駅に行って湘南新宿線で江ノ島の海まで来てしまった。

たぶん喪服のままもう少しいたかった。

砂浜を歩いて波のそばで泣いた。

でも誰も死んでないけどね。

手を合わせて、リボンを燃やした。

そんな秘密のお葬式

#短編小説

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